下北沢のシンガーソングライター東京ゾンビのブログ。

仕事と音楽のバランス感覚を喪失しながら、
半体制半オルタナティブなマインドで音楽を鳴らす。
ギター弾き語り〜打ち込みまで日々実験中。

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Deerhoof!!!!!!!!!!!! @ Ebisu Liquid Room
『Deerhoof Japan Tour 2009』  @ Ebisu Liquid Room 2.1 sun


2月1日 愛すべきバンドDeerhoofのライブに行って来た。


 あ〜この日も一人ライブだ〜。deerhoofレベルまでいっちゃうともう趣味分かれちゃうからなかなか好きな人周りにいないよ。


 でもDeerhoofは五本の指に入るくらい好きなライブバンドだ。今回がフジに続いてまだ2回と経験は浅いのだけど。フジで見たときはとにかくドラマーのグレッグの激しい衝動的なドラミングに驚かされ、とりこになった。Deerhoofのファンになる人はみんな同じ衝撃を感じたことでしょう。そして再びそれを体験するチャンスがやってきた!



で、やっぱりすごくいいバンドだった。



 一曲目は最新アルバム『Friend Maggie』収録の「The Tears and Music of Love」。しかし、音が薄っぺらくてちょっと焦る!今回はギターのエドさんが加わって二人になったのでどんなんなるか楽しみだったのだけど拍子抜け。しかし、音薄いのはこの曲くらいで次の曲から二人のギターのあうんの呼吸が楽しめました。「涙と愛の音楽」すごく好きな曲なんだけど、ライブ向きじゃないみたい。

 ちなみに話がずれるが、フジで見たとき思ったのは「友達になりたいバンドナンバーワン」。だってルックスとかあきらかにいわゆるロックとかオシャレから外れていて、へんてこだ。すごい敷居が低くて親近感が持てるのだ。グレッグの日本語MCも毎回最高。演奏が終わって

サトミ    「サンキュー」

グレッグ  「サトミチャン、チガウヨ、キミハニホンジンダカラ“アリガトウ”デショ」

サトミ    「...」

 といった具合で外人に精一杯カタコト日本語しゃべらせて、終始ムシするという掛け合いには爆笑せずにはいられません。しかも日本語上手くできないのか狙ってんのかわからないけど、いまいち日本語が伝わらなくて仕舞いには「ガイジンダモン」ってボソッといいわけするのも爆笑だったなぁ。


 この感じからこのバンドの愉快さ、センスを感じてくれたら幸いです。ただMCがおもしろいってだけじゃなくて、お笑いセンスがかなり別格だと思いました。というのも以前ドラムのグレッグがクッキーシーンのインタビューでたしか“間”についてしゃべっていたのを思い出しました。間といえばお笑いの世界でよく使われる言葉ではありますし、日本のブログが妙に改行多いのも日本人独特の文化からきているかもしれません。インタビューではこのバンドは“間”を意識してやっているのだと言ってました。自分もかれらの音楽から間の取り方が好きです。間というのはその場の雰囲気、お客さんの反応、空気を読んでとられるもので、間が悪いと流れが壊れます。また、間がないと疲れますし単調になってしまいます。CDではいくら他のバンドと違う音楽を鳴らしていても、やはり必然的に同じものを聴かざるを得ないのですが、彼らの演奏を聴くと本当に“間”というものの大事さを改めて確認させてくれます。それはその場限りでしか感じられない緊張感です。
 

 思えば自分はこの大学4年間フジロックなどで沢山の音楽を聴いた結果、大抵のライブはCDの演奏の繰りかえしだなってちょっと飽き飽きしてました。たとえライブでアレンジを施していても、ライブ映像を家でDVDで見たほうが疲れなくていいなって思ってしまうものがほとんどです(まぁライブDVDで出さない人もいるんで見に行くしかないんだけど)。インディレーベルHEADZの佐々木敦も大学の講義で「大抵のライブのメリットはせいぜいみんなが一緒に聴いてる一体感、熱気みたいなものを感じるだけ」と言ってた気がする。
 しかしディアフーフには緊張感がある。次はどうでるか、どんな展開になるか予想がつかないないのを固唾を呑んで待つあの緊張感。本当にワクワクさせられる。ドラマーのグレッグはこのバンドの舵取りをしながら時にリズムを急に変えたり期待を裏切ってくれる独特のリズム感。極めて人間的!また、二人のギターはまるで会話をするようにお互いを意識しながら弾いている。それを見ているだけで楽しいです。会話ってずっと同じペースで行なわれるものではないし、間とかけっこう重要じゃないですか?それがDEERHOOFの音楽にはあるんですよね。
 また、二人のギターが同じフレーズを弾いたりするのですが、機械でやったらとても精確な演奏がなされるでしょう。しかし人の手で行なわれる以上若干ズレが生じる。そのズレこそ人間味であり、CDで聴く完璧な演奏よりも幾倍も価値があるものだ。


 CDとかレコードとかない時代は「一回限り」の見たり感じたりすること音楽とか劇とかが成り立ってたけど、現代はCDで何度も同じもの見聞きできてしまう時代、同じことが何度も反復され聴かれることが大きな意味を持っているなどとサブカル界では言われます。反復で体験することは必然的に聴けば聴くほど形骸化され、飽きられ、聴く時間も短くなる、そして逆に作り手もそういった聴き手にあわせて音楽をつくる。また、長編の組曲とかよりもより短時間で一定の満足を得られるポップなものが聴かれ形式化される。それを「反復の時代」と言う。
 大抵のコンサートもいわば同じものを演奏する「反復の時代」の産物に他ならないが、ディアフーフだけではCDで鳴らされたものの確認ではなく、“一回性の体験”を味あわせてくれる貴重なバンドだ。
もちろんジャムバンドってのはまさに一回性の体験で成り立つものではあるがポップさがあまりないしまとまりもあんまなくて聴きやすさはない。ちなみにこのような一回性の体験をさせてくれるバンドで極めて優れているバンドとしてmars voltaがおります。

 なんだか話がずれたが音楽の緊張感、会話をしているような演奏、演奏の不確かさがDEERHOOFのいいところで素晴らしいバンドあるゆえんだ。そして最後に改めて感じるのは人柄の良さ、人間性がもっとも大事なことだということ。人間性がある安心感といったら他に勝るものがない。




 あとこの日は私の好きな「Wrong Time Capsule」「Spirit Ditties Of No Tone」が聴けて大満足でした。最後のアンコールの「Basket Ball Get Your Groove Back」でサトミがベースを置いて変なパーカーを着て、お手手でバニーチャンのうさ耳的な奇妙な振り付けをしたりテンション高い感じでステージ上を駆け巡ってたのがめっちゃ衝撃的でした。でもげっと・ゆあ・ぐるーぶ、「バスケットボール、グルーブを取り戻せ」の言葉の裏には機械的な反復ではなくあなたの独自のペース、ノリを大切にしろっていうメッセージに聴こえます。たとえみんなが引くような性格でも自分を信じなさいって。


また来てほしいなDeerhoof!!!!!!!!!!!!!



Setlist (ro69より)

1.The Tears and Music of Love
2.Snoopy Waves
3.+81
4.Rainbow Silhouette of the Milky Rain
5.Chatterboxes
6.Twin Killers
7.Fresh Born
8.Buck and Judy
9.The Perfect Me
10.Dummy Discards a Heart
11.Blue Cash
12.Spirit Ditties of No Tone
13.Numina
14.Holy Nite Fever
15.Offend Maggie
16.The Great Car Tomb
17.Milk Man
18.Chandelier Searchlight
19.That Big Orange Sun Run Over Speed Light
20.My Purple Past

アンコール
21.Wrong Time Capsule
22.Basket Ball, Get Your Groove Back




Deerhoof  “Spirit Ditties Of No Tone”


 子供向け番組に出演したときのもので、いたずらっこ役の兄やんがイントロ演奏の邪魔をして皆にひんしゅく買っています。ほほえましいったりゃありゃしない!
 普通ロックバンドが子供向け番組なんか出ていいのかと思うけどDeerhoofならありだよね。と思ったらkings of leonM.I.A.も出ててびっくり!しかもめっちゃ歪んだ音出してるやん!さらに調べたらDaniel Johnstoneも出てる超すごい番組だ。教育は大事ですからね〜、NHK教育テレビにも出ないかな〜



最後に、Deerhoofの最新のスタジオライブ映像がPitch ForkのJuan's Basementで公開中!ライブいけなかった人もぜひ見てください!

順番わかりにくいけど「Tears of Love And Music」の演奏が一番最初ね。
インタビューもおもしろいです。英語わかんないけどサトミは日本のテレビ番組についてなど聞かれてます。外人メンバーも『風雲たけし城』見たことあるとか盛り上がってるのがおもろい。


ロッキンオンのレポート
http://ro69.jp/live/detail.html?17251


Deerhoof Official Site
http://deerhoof.killrockstars.com/
Deerhoof My Space
http://www.myspace.com/deerhoof


JUGEMテーマ:ROCK
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>五月雨さん

返信ありがとうございます。
このDEERHOOFに関しては完全に恋みたいなものです。主観ばっかです。私のほうがとっちらかってます。
いやもう最近はロック・ステディー、ロックに恋してばかりなんですよ。ロックバカです。宗教に近いです。ただロックバカに限って実際の生活はロックじゃない(笑)そういう人多いとは思いますが。

「レコードを越えるライブを求めて、今も彷徨っています」

なれなれしい感じで失礼しますが、あなたもかなりロックバカですね。たしかになんだかんだいってライブは行かないよりは行った方がいいですよね。
次はベックに行く予定です。彼のはアレンジが毎ツアーごと違うので楽しみです。


ちなみにブログは誰か見てくれてんのかなって疑問が生じ、だんだん続ける動機がなくなってしまうので、ちょっと接点があればブログ同士で交流していこうかなって思って書き込ませていただきました。音楽傾向はあんまは被ってなさそうなんですがDeerhoofのライブ行く人に悪い人はいないだろうって(笑)読んでいただいてありがとうございました。

それではまた
じま | 2009/02/21 16:55
じまさん,私のブログにコメント頂き,本当にありがとうございました。

私のブログは,推敲なしの行き当たりばったりブログであるので,大したものではないことは分かっていましたが,じまさんのようなロッキン・オンさながらの批評を拝見すると,流石の私も,もうちょっとちゃんと書くべきかと悩んでしまいました。素晴らしい感想ですね。

ディアフーフの話題とは関係なくなってしまうかもしれませんが,レコードとライヴは別物で考えるべきというのは,正しいと思います。

というか,ロックとは本来そういうものだった筈なんですよね。昔は,レコードとライヴは全然違うから,ライヴ盤を出す意味があったのです。ツェッペリンやフリートウッド・マック(ピーター・グリーンの時代です。)のライヴ盤は恐ろしいほど素晴らしいですし。

しかし,だんだんレコードとは違うライヴをできるアーティストが減ってきて,今のような状況に陥ってしまっているように思います。

思えば,あのザ・スミスも,ミック・ジャガーに「やつらはレコードと同じプレイしかしない。」と酷評されていたことを思い出します。

でも,私はレコードを越えるライヴを求めて,今も彷徨っています。

じまさん,おっしゃる通り,なかなか良いライヴには出会えませんが,それでも出会えた時の喜びには代え難いものがあるので,ついライヴに足を運んでしまいます。

一緒に頑張りませんか?

趣旨と違うコメントで申し訳ありません。
また拝見させて頂きますので,よろしくお願いします。
五月雨 | 2009/02/19 22:11
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